アメリカかぶれの自由帳

関西の大学5年生。思ったことや勉強したことについて手軽にまとめてみる…。

医師day92

気が付けばかなり久しぶりの投稿になりました。

5回生の夏の記録を始めようと思って始めたブログでしたが、約2年前を最後に更新が途絶え、今は関西から離れ研修医1年目として社会の荒波に揉まれています。

 

4-5月は腹部外科で朝5時半出勤の生活が2か月続き、

6月は救急で概日リズムが狂わされる日々を過ごし、

7月からは夜勤帯のみで、主に病棟管理と救急外来を診る科で過ごします。

 

医師になって早くも3か月が経ちました。

3か月前の自分と今を比較して知識と手技ができるようになった気はあまりしていません。

成長できたことと言えば色んな雑務をこなすスキルとタイピングの速さくらいでしょうか…。

見学に来る全国からの学生の眼差しや意気込みがとにかく眩しくて、昨年の自分も同様に輝きを持っていたのかと疑問に思う日々です…。

 

ひとまず今月の目標としては、

・気になったことはすぐに聞く。鑑別、必要検査、カルテや紹介状の書き方など!

・カルテを書き上げることをなるべく早めに。

・スキューバダイビングのライセンス取得!

 を目標に頑張っていこうと思います。

 

ではでは。

タルサ実習 振り返り(1)

 

お久しぶりです。

結局なんだかんだで最後数日は書けずにサボってしまいました。

 

実習を終えてから2週間、日本に帰ってきてから早くも1週間経ってしまいましたが、自分の記憶に残っている範囲内で最後の締めくくりを書けたらと思います。

 

1.どれだけコミュニケーションが通用するのか

2.アメリカで実習を行うメリット

3.アメリカで実習を行うデメリット

4.結局どっちに行くべき?

 

 

1.どれだけコミュニケーションが通用するのか

正直な話、実際に留学するまでは英語に困ることはないだろうと思っていました。

(医療単語以外は。)

普通に会話することもできるし、自分の考えを表現することもできるし、今までの経験とかトレーニングでなんとかなるだろうと。

病院でスタッフや患者さんと話すとなると、必要な情報を聞き出すことはできるし、何か分からないことがあったら素直に質問することもできる。

 

ただ問題は「雑談」ができない。

 

会話の流れが日本(さらに言えば関西?)と違うし、ジョークで言ってるつもりが通用しなかったり、本当の意味での"日常"会話には相当苦戦した印象があった。

それに、少し難しい単語になると「英語→日本語」での変換は慣れているので会話中に聞き取っても意味は理解できるが、逆に自分がその単語を使うことができるかと言えばそれはまた別の話。

客観的に自分を評価してみると、最低限の意思疎通はできるが込み入った話はできない、いわば小学校の低学年の子と話しているような感覚と似ているのではないかと思う。

ただ1か月少しでこんなこと改善できるはずなどなく…。

 

 

 

 

続きはまた気が向いたときにでも書こうと思います!

 

Tulsa d26/ pediatrics d6 騙された。

昨日に引き続き小児科の外来見学。

午前中はいわゆる小児の総合内科を、午後は喘息の専門医の外来を見学させていただいた。

 

今日の先生は「君らも色々やってみなよ」というスタイルの先生だったので、身体診察は色々とさせてもらった。

特に生後5日の新生児の診察は日本では滅多にさせてもらえない(はず)だからある意味貴重な経験ができたのではないかと…。

 

全身の骨格の異常、成人との聴診の仕方の違い、反射の取り方など、触るだけで壊れるんじゃないかとびくびく。

途中泣かれてしまうこともあったけど、先生の指示を受けながらなんとかこなしてみる。

明日からPICUの見学なのでできれば何か試すことができればいいんやけど。

 

午後も身体診察(主に聴診)をさせてもらった。

喘息の呼吸音を聞き取ろうとするも、なぜかあまり聞きなれない音が…。

「正常ではないことに気づくことがまず大事」とfamily medicineで言われたのでとりあえずそれを伝えてみると、

「それはきっとあの子に騙されたんだね」と笑われてしまった。

 

診察を何度も行っている子どもたちは遊び心から医者をからかうようになるらしい。

素直に身体診察をとらせてくれずに、膝蓋腱反射で大げさに膝を伸展させようとしたり、この子のようにわざと喉の奥で音が響くように息をしたり。

特に今回の呼吸音に関しては、腹臥位にする、ティッシュを口の前でぶら下げて吹くようにしてもらうなど注意をそらしてあげると上手いこと聴診ができるのだとか。

ただそれ以前に音を立てていたときの口の形に注目していれば作り上げていたことには気づけたようであっさり一本取られてしまったなぁと。

 

なかなか素直にいかない身体診察の難しさを実感した1日でした。

Tulsa d25/ pediatrics d5 アメリカに行く必要があるのか。

今週で留学最終週。

小児科のoutpatientでの実習で、なかなかに不規則なスケジュールにはなりそうだが、幸いにも毎朝早起きして6時開始に行く必要はなさそう…。

 

小児科の外来とは言っても、「小児内科」という広い範囲を診るところもあるし、消化器や泌尿器など専門的な内容を対象としたところもある。

今日の午前はいわゆる「小児内科」で、午後は小児消化器で外来の見学をさせてもらった。

診療科が異なるとはいえきっと隣の建物とかだろうなとか思っていたらまさかの車で20分くらい飛ばしたところまで行かされることに…

さすが車社会、「それくらいの移動は当たり前」みたいなことを言われてびっくり…。

 

総括すると、「小児科の診察は難しい。」

 

問診を取るときに年齢によって誰からの情報に頼るべきかが異なってくるし、その場合の立ち位置や目線にも必然的に注意する必要が出てくる。

アメリカの場合だと目線とか態度が日本よりもいい加減に見えるのも関わらず全く失礼な雰囲気がないのが本当に驚きではあるけど。

そもそもの医師-患者の関係が概念レベルで違うから雰囲気にも違いが出てくるのかな?

アメリカの場合は友達に子どもを診てもらっているのに対して、日本はまさに「先生」といった捉え方が多い気がした。

「先生」だから当然失礼のないような振る舞いをする義務が医師側にも発生してくるし、その分患者さんが依存しがちになるのかも。

 

 

今日は正直あまり勉強になるような外来見学ではなかったので、考え事をすることが多かった。

その中で特に気になったことが、臨床留学することの必要性。

アメリカでレジデントをするとなると当然USMLEの勉強の必要性が出てくるわけだし、ただ学生時代にその勉強に多大な時間と労力を費やしてまで留学することにどれだけの意味があるのか少し分からなくなってきた。

今まで3週間色々見させてもらって、日本の医療と比べて良い点もあれば悪い点にも気づけた。だからこそ、このまま「○○を見れた」で終わるのではなく、今後の自分にどう繋げていくのか、どう昇華すべきかを考えた結果、

 

「結局アメリカで医者になって何がプラスになるんだろう」

 

という問いにたどり着いた。

教育面やスキルに関しては(少なくとも僕が見てきた範囲では)アメリカの方が優れているように感じた。

ただ、わざわざ日本で2年間の研修を終えてからアメリカで再び研修をすることにどれだけのメリットがあるのか。

長期的な視点で考えると色々メリットがあるのかもしれないが、その先にあるメリットをまだ思いつくことはできない。

それどころか、日本に残って経験を積んだほうが色々とメリットがあるのではないか…?

 

来年step1を受けることを考えると。今しばらく留学することの必要性を考え直さないといけないなと感じた。

Tulsa d24 三連休。

サボってました。危うくこのまま何も書かなくなる気がしたのでさすがに更新します。

 

7/21(木)

小児科のinpatient最終日。

4日間だったとはいえ、さすがに朝回診しているときに少し寂しさも出てくる。

本当は書くべきことが色々あったのに、数日経てば何も出てこなくなるのが勿体ない。

ひとまず総括として思ったことは、自分はひょっとしたら小児科に向いていないのかもしれない。

ただでさえ人と話すのが苦手なのに、子どもとなるとどう触れ合えばいいかよく分からないし、英語だとなおさら。

何かのトピックに沿った会話ならなんとなくはこなせるのだが、それとなく何かを話すというか、フリートーキングになった途端口数が一気に減ってしまう。興味がないわけでもなく、単に何を話せばいいのかよく分からないという、ひょっとして典型的なコミュ障パターンなんかな…?

今週の実習ではとにかく「子どもとのコミュニケーションの取り方」の難しさを痛感した。

来週からはoutpatientなので少しでも克服できればいいのだが。

 

7/22(金)

日本のポリクリだと、例えば整形外科の実習期間はずっと整形外科の先生と外来や手術見学をするのに対して、アメリカ(少なくとも自分が実習している大学)ではそうとは限らないようだ。

なぜならこの日はStudent Academyと言って、実習中の3,4年生が集まって何かしらのテーマに沿って勉強する日になっていたからだ。

学生と言っても全員とは限らず、診療科によってStudent Academyに行かされる科とそうでない科がある。

今回のテーマは「糖尿病」だったらしいが、留学生の僕らが言ってもたぶんあまり面白くはないだろうとこの日はオフにしていいよと伝えられ、急きょオクラホマシティに行くことに。

1つ1つ書くほどでもないのでひとまず見て回ったところだけ。

OUHSC:オクラホマシティにある医学部のキャンパスと附属病院)

Pops, Round Barn:OKCから少し外れたところにあるレストラン

OKC National Memorial:1995年に起きたビル爆破テロ事件の跡地。現在ではメモリアルとして整備され、毎年慰霊祭が行われている。

OKC Museum of Art:市内にある美術館。ガラス細工の展示がなかなかにきれい。

OU Norman Campus:土地面積が14.09㎢。(地図で見たところ京大のキャンパスのざっと5倍以上?)学生が利用できる施設とか図書館とかめっちゃ多いし、生徒会用の建物だけで1棟あるし、トレーニングルームとかも完備してるし、とにかく規格外。さすが土地が有り余ってるだけあるが、ここに通えたらどれだけ楽しいキャンパスライフが過ごせることか。

Climb Up:OUの近くにあるボルタリングのジム。何気に人生初ボルタリングだったわけだが、自分の腕力と胸筋のなさに愕然とした。登れたときの爽快感はすごい!

 

結局7時出発11時半帰宅というなかなかの強行スケジュールに。

最初から最後まで運転してくれたホストファミリーには本当に頭が上がらないです。

 

7/23(土)

朝はのんびりしてからブランチへ。Waffle Houseという簡易レストランでAll Starという朝食のセットを頼んだのだが、これがとんでもないことに。

ベーコン3切れ、食パン2切れ(日本だと8枚切りほどの薄さ)、ジャガイモと玉ねぎのみじん切り揚げ、ワッフル1枚、目玉焼き

圧倒的に量が多すぎる。しかもなんで目玉焼き2玉もあるん。

おいしいし、いかにもアメリカンな内容だったので満足はできたが、なんせ量が多すぎる…。

それからモールで買い物をするものの、結局は何も買わず。

大通りを挟んだプラザや、隣のウォルマートも見に行ったのだが、わざわざ買って帰るものは何も見つからない…。

ほとんど歩行者がいない通りを横断しているときにふと2年前を思い出した。

ロサンゼルスにいたときも車がなかったから歩くことが多く、1人でいろんなところに行ったなぁと。

ハリウッドサインを近くから眺められる所も、グリフィス天文台も結局は山を登った自分がどうかしてるとしか思えない。

 

夜はドライブインの映画を見た。

日没に合わせた21時から始まるのだが、なんとその次の23時開始の映画もチケット1枚買うだけで両方見れる。

値段は7ドルだけ、安い。

Star Trekの映画を初めて見たけどなかなか面白かったし、TBBTのSheldonがキャラかぶりしてるのがようやくわかったし。

23時からはGhost Bustersの映画も上映される予定だったが、さすがに遅すぎたので諦めて帰宅。

 

 

7/24(日)

朝はゆったり。今日は再びブランチということでPhilbrookという美術館へ。

もともとは1900年代の大金持ちが建てた大豪邸を今は美術館として改造されていて、そこでBrunchのバイキングをやっているのだが、なんせ豪華。

27ドルということでやや値は張るが、夕食をその分軽くしておくだけとバランスは取れる…はず。

サーモンとかShrimp Cocktailとかもあるし、客も老夫婦や育ちのよさそうな家族だし雰囲気はだいぶ違う。

デザートで置いてあったBread Puddinを日本でも作れるようにチャレンジでもしてみようかな。

 

 

明日からはpediatricsのoutpatientおよびPICUでの実習。

何をさせてもらえるか分からないけど、とりあえず注意されるくらい色々と積極的に動いていこうかと思います。

pediatrics d3/ Tulsa d20 なぜ小児科は人気がないのか

気づけばタルサに来てから早くも20日目。

残り9日しかないと思うと何もしていないのが勿体なく感じてしまう。

 

とは言いつつもimpatientの実習は基本的に毎日同じことの繰り返し。

患者さんの状況は日によって異なりこそすれ、基本的には管理がメインになるため僕ら留学生ができることはほとんどない。

個別のラウンドのときに便乗して聴診させてもらうことぐらいな気がする。

そこで、逆に何をすべきか考えてみた。

 

患者さんと話せないならその分医者と話せばいいのではないか。

 

昨日のも色々と話すことはできたけど、3日目となるとだいぶ雰囲気に馴染めてくる。

カルテ記載中の先生にいかに上手く邪魔に思われないようにしながらも質問をするか。

最初は疾患や治療方針についての質問から始めて、次第に話をそらしていくとなかなかに興味深い話を色々聞けた。

 

"Listen, there are several reasons why many people don't want to end up in pediatrics."

と話し始めたと思いきやここから15分ほどマシンガントークが始まる。

簡潔にまとめると、

1.親の対応に手間がかかる

2.患者さんが助からなかったときの精神的なショックが大きい

3.治療の施しようがないケースがしんどい

4.成長していくにつれて処方薬などの用量が変化するため難しい、基準値がややこしい

の4つが主な理由だそうで。

 

1に関しては言うまでもない。

「医師⇔患者」の関係に第三者である親が治療方針に介入してくるので非常に厄介なケースが多いとのこと。今日話をしてくれた先生は親を患者さんと同等にとらえて診察をした方がいいとも言っていた。

 

2,3は似たようなニュアンスではあるけど、意味合いがだいぶ異なるそう。たぶん僕の国語力では表現できない気が…。

不謹慎ながらも分かりやすい例えると、2に関しては

100歳のおじいちゃんよりも5歳の子が亡くなったほうが「かわいそうに」と思う人の方が多いよね

ということである。まだ将来性を秘めた幼い子供を亡くすことのショックは何年経ってもそう簡単に変わるものではないし、小児科ではそんなケースに遭遇することも頻繁にあるから覚悟しておいたほうがいいよと忠告された。

 

4は言われてみれば当然なことだし、さほど難しくはないかと。

(小児の血圧の基準値が性別や身長で定義されているとは知らなかったけど)

 

問題は3である。

小児科で入院している子どもは急性期だけでなく慢性疾患の患者さんも存在する。

急性期で一番わかりやすいのは「虫垂炎の術後管理」

数日入院して、特に異常がなければすぐに退院できる。

慢性疾患だと、比較的多いのが水頭症などの先天性奇形。

ALLなどの治療可能な疾患ならともかく、改善がみられることのない先天性奇形だと、延命が原則となる。

経静脈で栄養を送り込みつつ、人工呼吸器で心肺を維持する。

生命の維持はできているわけだが、10年、20年かけて治療を続けたところで改善が見られないことが明らかなケースだってある。

 

そんな状況で医師はどのような立場でいないといけないのか。

親が望めば治療を続けないといけないし、しかも高額な治療費がかかることも目に見えているわけだし。

医療は「患者の要求に応じた診療行為を行う」という側面から見ても分かるようにサービス業の一種である。

つまり僕らに説得や意見を述べる自由はあっても、最終決定権は患者さんやその家族に委ねられるので、先生方は医療的・法律的に正しい範囲内であればその意見に従うしかないと。

果たして自分が将来医師になってこんなケースに遭遇したらどう考えるだろうか。

 

今回の小児科の実習は自分が将来アメリカで小児科ができるのかを考えることを目的にもしているので、こういった話を聞けると本当にありがたい。

inpatientの実習も明日で最終日になるので、何か1つでも自分にとってプラスなことが見つけられたらいいのだが。

 

※ちなみに話に登場した内容は全部たとえ話であって、特定の患者さんについてのことではありません。

 

 

pediatrics d2/ Tulsa d19

昨日に引き続き5時起床、6時集合。

タルサは公共交通機関がバスしかなく、しかもなかなかに不便とのことで基本的に車での移動となる。

僕らは同然車がないので、毎日ホストファミリー(3年生)に送ってもらってるのだが、さすがに朝が早いとなると申し訳なさが…。

快く病院まで送ってくれて本当にありがたいです。

 

午前の流れは昨日とほぼ同じ。

6時00分 引き継ぎ

6時20分 個別でラウンド

7時00分 朝食をとりながらカルテ記載

8時00分 放射線科ラウンド

8時45分 全体ラウンド

10時15分 カルテ記載

12時00分 昼食

 

昨日ほど緊張はしていなかったので、今日は研修医の先生方と色々話せた気がする。

カルテ記載と言っても僕は何もすることないし、でも先生は作業しながらも色々と控室で話をしているのでなかなかに面白い。

 

5年目の先生から今までの経験を色々と聞かせていただいた。

小児科の場合だと患者さん(子ども)から情報を聴取することはなかなかに難しいし、やはり母親一番子供の状況を知っていることが多いだけにいかに母親と良い関係を築けるかが大事だということ。

言葉で伝えるのは簡単だけど、実際にやりとりをするのはとても難しくて、特に自分のように英語が母国語ではない人はかなり苦戦すると思うとも伝えられた。

たしかにそうかもしれないし、別に「そういった難しいことに挑戦するのが好きだからやっぱり小児科がいい」と思っているわけではない。

正直自分のなかでなぜ小児産科に興味があるのか疑問ではあった。

別に下の兄弟がいるわけでもないし、子どもと接するのが得意なわけでもない。

先週までfam medでの実習を振り返ってみてもこれもありかなぁと思うこともあったし、結局はなんだかんだ実習や初期研修の間にやりたいことが揺れ動くような気がしている。

 

まだボヤっとしてはいるけど、ある程度の専門性はあるけど極端に視野が狭すぎず、なおかつ達成感を持てる仕事がしたいのかな?

そういった意味では小児科は守備範囲が広いし、しかも「無限の樹形図」の幹にもなるので魅力的な気がする。産科は守備範囲としては小児科よりは少し劣るかもしれないが、母親や家族の生活環境の整備や指導、そして外科的な能力も問われるから魅力的な気がする。

一度お産をできれば見てみたいのだが…。

 

話を戻すと、午前は昨日とほぼ同じで、午後からはbedlam Lというオクラホマ大学の、しかもタルサキャンパス限定の制度に参加させてもらえた。

アメリカは誰しもが生命保険に加入しているわけではないので、いざ病院で診てもらおうとなると治療費は当然高額となる。ただ低所得者層には保険に入る余裕はないわけで…。

9.11でオクラホマ州の経済が後退した際に導入されたのがこのbedlum制度で、無償で診察を受けられる代わりに、診察は主に学生(3年生)が行うというものだ。

問診や身体所見は学生がとり、アセスメントや治療方針、処方箋は上級医に相談のうえ判断するといった、まさに学生主体のクリニックのことである。

bedlum制度にはLとEの2種類があって、Lは主に高血圧や糖尿病の慢性疾患、Eは外傷や急性腹痛などの急性疾患に対応する。

今回は毎週の火曜日の13時半から開かれるLの方に参加させていただいた。

やっている内容や場所は先週までのfamily medicineとほとんど一緒だったので、僕らの方がまだ慣れていたところはあったけど、やはりコンサルまできっちりとこなせるという点ではこちらの3年生(日本の5年生に相当)はなかなかに優秀だと感じた。

実際は日本の研修医1年目に相当するのでは…?

 

 

小児の病棟実習も残すところあと2日。しかも明日は半日だけ。

少しでも何か積極的に行動できればうれしいのだが…。