アメリカかぶれの自由帳

関西の大学5年生。思ったことや勉強したことについて手軽にまとめてみる…。

pediatrics d2/ Tulsa d19

昨日に引き続き5時起床、6時集合。

タルサは公共交通機関がバスしかなく、しかもなかなかに不便とのことで基本的に車での移動となる。

僕らは同然車がないので、毎日ホストファミリー(3年生)に送ってもらってるのだが、さすがに朝が早いとなると申し訳なさが…。

快く病院まで送ってくれて本当にありがたいです。

 

午前の流れは昨日とほぼ同じ。

6時00分 引き継ぎ

6時20分 個別でラウンド

7時00分 朝食をとりながらカルテ記載

8時00分 放射線科ラウンド

8時45分 全体ラウンド

10時15分 カルテ記載

12時00分 昼食

 

昨日ほど緊張はしていなかったので、今日は研修医の先生方と色々話せた気がする。

カルテ記載と言っても僕は何もすることないし、でも先生は作業しながらも色々と控室で話をしているのでなかなかに面白い。

 

5年目の先生から今までの経験を色々と聞かせていただいた。

小児科の場合だと患者さん(子ども)から情報を聴取することはなかなかに難しいし、やはり母親一番子供の状況を知っていることが多いだけにいかに母親と良い関係を築けるかが大事だということ。

言葉で伝えるのは簡単だけど、実際にやりとりをするのはとても難しくて、特に自分のように英語が母国語ではない人はかなり苦戦すると思うとも伝えられた。

たしかにそうかもしれないし、別に「そういった難しいことに挑戦するのが好きだからやっぱり小児科がいい」と思っているわけではない。

正直自分のなかでなぜ小児産科に興味があるのか疑問ではあった。

別に下の兄弟がいるわけでもないし、子どもと接するのが得意なわけでもない。

先週までfam medでの実習を振り返ってみてもこれもありかなぁと思うこともあったし、結局はなんだかんだ実習や初期研修の間にやりたいことが揺れ動くような気がしている。

 

まだボヤっとしてはいるけど、ある程度の専門性はあるけど極端に視野が狭すぎず、なおかつ達成感を持てる仕事がしたいのかな?

そういった意味では小児科は守備範囲が広いし、しかも「無限の樹形図」の幹にもなるので魅力的な気がする。産科は守備範囲としては小児科よりは少し劣るかもしれないが、母親や家族の生活環境の整備や指導、そして外科的な能力も問われるから魅力的な気がする。

一度お産をできれば見てみたいのだが…。

 

話を戻すと、午前は昨日とほぼ同じで、午後からはbedlam Lというオクラホマ大学の、しかもタルサキャンパス限定の制度に参加させてもらえた。

アメリカは誰しもが生命保険に加入しているわけではないので、いざ病院で診てもらおうとなると治療費は当然高額となる。ただ低所得者層には保険に入る余裕はないわけで…。

9.11でオクラホマ州の経済が後退した際に導入されたのがこのbedlum制度で、無償で診察を受けられる代わりに、診察は主に学生(3年生)が行うというものだ。

問診や身体所見は学生がとり、アセスメントや治療方針、処方箋は上級医に相談のうえ判断するといった、まさに学生主体のクリニックのことである。

bedlum制度にはLとEの2種類があって、Lは主に高血圧や糖尿病の慢性疾患、Eは外傷や急性腹痛などの急性疾患に対応する。

今回は毎週の火曜日の13時半から開かれるLの方に参加させていただいた。

やっている内容や場所は先週までのfamily medicineとほとんど一緒だったので、僕らの方がまだ慣れていたところはあったけど、やはりコンサルまできっちりとこなせるという点ではこちらの3年生(日本の5年生に相当)はなかなかに優秀だと感じた。

実際は日本の研修医1年目に相当するのでは…?

 

 

小児の病棟実習も残すところあと2日。しかも明日は半日だけ。

少しでも何か積極的に行動できればうれしいのだが…。