アメリカかぶれの自由帳

関西の大学5年生。思ったことや勉強したことについて手軽にまとめてみる…。

Tulsa d25/ pediatrics d5 アメリカに行く必要があるのか。

今週で留学最終週。

小児科のoutpatientでの実習で、なかなかに不規則なスケジュールにはなりそうだが、幸いにも毎朝早起きして6時開始に行く必要はなさそう…。

 

小児科の外来とは言っても、「小児内科」という広い範囲を診るところもあるし、消化器や泌尿器など専門的な内容を対象としたところもある。

今日の午前はいわゆる「小児内科」で、午後は小児消化器で外来の見学をさせてもらった。

診療科が異なるとはいえきっと隣の建物とかだろうなとか思っていたらまさかの車で20分くらい飛ばしたところまで行かされることに…

さすが車社会、「それくらいの移動は当たり前」みたいなことを言われてびっくり…。

 

総括すると、「小児科の診察は難しい。」

 

問診を取るときに年齢によって誰からの情報に頼るべきかが異なってくるし、その場合の立ち位置や目線にも必然的に注意する必要が出てくる。

アメリカの場合だと目線とか態度が日本よりもいい加減に見えるのも関わらず全く失礼な雰囲気がないのが本当に驚きではあるけど。

そもそもの医師-患者の関係が概念レベルで違うから雰囲気にも違いが出てくるのかな?

アメリカの場合は友達に子どもを診てもらっているのに対して、日本はまさに「先生」といった捉え方が多い気がした。

「先生」だから当然失礼のないような振る舞いをする義務が医師側にも発生してくるし、その分患者さんが依存しがちになるのかも。

 

 

今日は正直あまり勉強になるような外来見学ではなかったので、考え事をすることが多かった。

その中で特に気になったことが、臨床留学することの必要性。

アメリカでレジデントをするとなると当然USMLEの勉強の必要性が出てくるわけだし、ただ学生時代にその勉強に多大な時間と労力を費やしてまで留学することにどれだけの意味があるのか少し分からなくなってきた。

今まで3週間色々見させてもらって、日本の医療と比べて良い点もあれば悪い点にも気づけた。だからこそ、このまま「○○を見れた」で終わるのではなく、今後の自分にどう繋げていくのか、どう昇華すべきかを考えた結果、

 

「結局アメリカで医者になって何がプラスになるんだろう」

 

という問いにたどり着いた。

教育面やスキルに関しては(少なくとも僕が見てきた範囲では)アメリカの方が優れているように感じた。

ただ、わざわざ日本で2年間の研修を終えてからアメリカで再び研修をすることにどれだけのメリットがあるのか。

長期的な視点で考えると色々メリットがあるのかもしれないが、その先にあるメリットをまだ思いつくことはできない。

それどころか、日本に残って経験を積んだほうが色々とメリットがあるのではないか…?

 

来年step1を受けることを考えると。今しばらく留学することの必要性を考え直さないといけないなと感じた。