アメリカかぶれの自由帳

関西の大学5年生。思ったことや勉強したことについて手軽にまとめてみる…。

FM day2/ Tulsa day8 そんなんアリかよ。

7/6 8:00~16:35

 

集合は昨日よりも1時間早く8時。

指導医は固定ではなくわりと自由に振られるため、今日はどんな先生になるかと思っているとまさかのスケジュールの変更により昨日と同じ先生になった。

 

特に文句があるわけでもないんだけど、愛想がないというか、質問にはとても丁寧に答えてくれるからありがたいけど、会話が弾みにくい人だからなんとなく気まずい…。

 

午前中に見た症例は4件。

精神科、整形外科2件、術後のフォローアップとまさバラエティに富む内容だった。

Family medicineは基本的に領域に関わらず、最初に患者さんが訪れる「かかりつけ医」なだけあって日本でいうと総合診療医に近いものなのかなぁと。

個人的な印象として、日本ほど開業医が多くないからFamily Medicineがアメリカでは重宝されるのかなぁと思ったり。

例えば日本だと「目の痒みと充血が治まらない」となったら真っ先に眼科を受診する人がほとんどであろうが、アメリカだと基本全部はFamily Medicineで診てもらう。

目薬出しときますねレベルの内容はここで裁き、状況が深刻であれば眼科への転院を紹介状付きで勧める。

一応レジデントだけでなくattendantにも診てもらえるわけだし、こうすることで間違った専門家の負担が減るだけでなく誤った診療科で受診することも減るからある意味理にかなっているように感じた。

 

 

12時前に午前の患者を一通り見終わり、昼食へ。

病院の2階には大きな食堂があり、医師は(看護師や事務員さんも…?)基本的に全部タダで食べられる。

食堂とはいっても、ピザやタコスなどのメキシカン料理、ジュースもコップは基本的に大サイズと、病院でもさすがアメリカだなと思わせるようなものが陳列してある。

2年前に来た先輩方は先生にご飯をご馳走になったそうだが、今回はあまりそうは上手くいかない気が…。

 

 

「13時20分に次の患者さんが戻ってくるからそれくらいに来てね」と言われていたので13時ごろに戻ってみると控え室には誰もいない…。

 

スイッチのオンオフがハッキリしているのも見学しているときに気づいたのだが、自分の患者さんが来るまで待っている間は基本的に控室は先生と学生が談笑している。

日本語ほど目立った上下関係の厳しさがないためか、学生でも上級医に気軽にジョークを飛ばしたりとゆったりしていて、そのうえ失礼さが全く感じられないのでとても雰囲気は良い。

しかも患者さんが来たら急にスイッチが入って真面目にアセスメントについて議論を交わしているからギャップに驚くこともしばしば。

 

結局自分の指導医は20分ちょうどに戻ってきたし、なんなら「真面目にやりすぎると疲れるでしょ」と言われた。

先生方も決して手を抜いているわけではなく、メリハリがついているだけである。

 

問題はここからで、どれだけ待っても患者さんが来ない。

事情を聞いてみるとこの患者さんに限らずよく起こることらしい。

しかもFamily Medicineでは特に多く、タルサでは公共交通機関がたまに来るバス以外にないからこうなってしまうとのこと。

仕方ないかと思って次の患者さんを待っていると、次も来ない。

さらにその次も来ない。

 

結局16時半まで約3時間ほどずっと待つだけで午後の実習が終わってしまった。

iPadがあったおかげで完全に無駄にはならなかったが、まさかこんなことになるとは。

 

明日はもう少し充実した実習になりますように。