アメリカかぶれの自由帳

関西の大学5年生。思ったことや勉強したことについて手軽にまとめてみる…。

FM day8/ Tulsa day14 講義が一番難しい。

今日はいつもより遅く9時に集合。

普段なら1日out-patient(外来)見学しているのだが、今日の午前中は講義だった。

講義のテーマは「関節の身体診察」

肩、肘、手首、下肢と順番にフィジカルを練習するのだが、進め方としては

 

「スポーツ医学の先生が前で生徒に対し関節の解剖やら説明」

「じゃあみんなでやってみよう」

 

といった流れなのだが、整形外科の範囲とかほとんど英語で勉強したことがないので理解するのに一苦労。というか、たぶん理解すらできてない。

せめて骨学くらい英語でやってたら楽だっただろうに。

「回旋筋腱板(Rotator Cuff)を構成する筋肉は?」とかの質問だと日本語は答えられるのに英語が出てこないのがもどかしかった…。

 

頑張ってメモで色々書き残していくも、実際の練習ではメモがあまり役に立たず何のために書いたのかなぁと疑問でしかなかった笑

練習相手だった学生さんは実習終わりによく家まで送ってくれるめっちゃ優しいイケメン(しかも最近婚約し、step1も260'sという天才)だったのだが、色々質問しながら練習しようとするからタジタジ…。

勉強熱心なのはいいんやけどね、こっちはほとんど何も答えられないので…。

何がすごいかって、先生が説明してる間は何もメモをとっていない。配布資料は少しあったが、説明に対する量としては不十分に感じたし、それでも1回聞いただけでだいたいの検査方法は覚えている…。

ほんとつくづく天才なんだなぁと感心してしまった。

しかもこっちが答えられないことに嫌なそぶりを何一つ見せずに丁寧に1から教えてくれて本当なんて言えばいいのか…。優しすぎますね。

 

なんだかんだで午前はその講義&練習で2時間半ほどかかり、そのまま昼食へ。

食堂は違う建物にあるので一回外に出るのだが、明らかにこれから雷雨になりそうな黒い雨雲が見えたのでサラダとかを買うだけにして休憩室で食べることにした。

 

食べ始めて少しした頃に院内の警報が鳴った。

てっきり雷雨の影響で何か作動したのかなと思っていたのだが、同じ休憩室にいたスタッフが荷物をまとめるや否や出て行こうとする。

"Come on! You guys have to come too!!"と、言われるがままに1階の診察室とかに避難。

話を聞くところまさかの竜巻警報。

アメリカの中部は平原が多いため4~6月は竜巻がよく発生し、カンザス州やオクラホマ州は特に竜巻が多いことで有名でもある。

7月に起こることは珍しく、しかも大抵は天気予報で「明日か明後日は竜巻は発生する恐れがあります」と報道されるにも関わらず、今回は急に発生するという珍しいケースだったようだ。

基本的にどの建物にも竜巻警報が発令された際に避難する部屋が決められてあって、空港やショッピングモールにも「災害時がここに逃げ込むこと」とトイレなどに掲示されてある。

ある意味貴重な経験ができたなと思っていたのだが、問題はここから。

 

 

患者さんが来ない。

 

 

そりゃ竜巻があって、日本で台風が直撃したかのような雷雨だとそりゃ家から出てきませんよね…。

カンカン照りだと暑すぎて患者さんが家から出たがらないのもfamilt medicineあるあるだそうなので無理はない。

結局3人だけ見ることになったけど今日は特に問診などはなし。

 

明日がfamily medicineでの最終日になるのでできればそれまでになんとかもう1回問診させてもらえたら…!!

今更ではあるけど、恥をかきたくないとついつい思って消極的になっていたのだが、別に旅先での恥くらいどうでもいいかなと。

せっかくアメリカに来たのだから、ここででしかできないことを経験し、失敗なり達成感なり何かを味わって帰ろうかと思う。